今回は、農場シミュレーションゲームとして大人気「Farm Together」の6年越しの新作、「Farm Together 2」を紹介していきます。僕は「2」から本作をはじめてプレイしました。その視点から「項目別」で紹介していきます。
「向いている人・向いていない人」、「良かった点・気になる点」などプレイ後の視点からレビューしていますので、ぜひ購入時の参考にしてください。
総プレイ82時間です。
【ゲーム概要】
基本情報

| ジャンル | 農業シミュレーション |
| 対応機種 | PC、PS5、XBOX、Switch |
| 開発元 | Milkstone Studios |
| 発売元 | Milkstone Studios |
| プレイ人数 | 1人~4人(オフライン時) 1人~16人(オンライン時) |
| 発売日 | PC 2025年5月30日 PS5 2025年7月10日 XBOX 2025年7月04日 Switch 2025年7月11日 |
| 対象年齢 | IARC 3+(3歳以上推奨) |
【ゲーム評価】
向いている人
- 1人コツコツ作業が好きな人
- スローライフ系が好きな人
- 自分のペースで遊びたい人
- 農場づくりを楽しみたい人
- 短時間でも少しずつ進めたい人
- 友人や家族と一緒に遊びたい人
- どうぶつの森や牧場物語が好きな人
向いていない人
- ストーリーや目的を重視する人
- 作業感のあるゲームが苦手な人
良かった点
- 放置しても成長する農場
- 想像を超える農場の広さ
- 手動から自動化の進化過程
- 相互扶助の協力プレイ
- 収穫時の爽快感
- 誰でも遊びやすい操作性
- 装飾の自由度が高い
気になる点
- 景色変化が少なく眠くなる
- 農場のカスタマイズに時間が掛かる
- ゲーム性が単調になりやすい
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【項目別評価表】

| システム | |
| グラフィック | |
| ファーミング | |
| カスタマイズ | |
| キャラメイク | |
| 協力プレイ |
システム
自分だけの農場をつくろう

本作では、土地を耕し、動物を飼育し、設備を整えながら農場を拡張していきます。これまで数多くの土地開拓系ゲームをプレイしてきましたが、本作の農場の広さは別格です。
広大な土地はプレイヤーの個性を反映しやすく、作物の配置(横並び・縦並び)や、樹木・養魚場の設置方法、個数の調整など、工夫次第で効率が大きく変わってきます。特に養魚関連は配置を考えないと損をしやすく、こうしたちょっとした小ネタ要素にも楽しさがあります。
同じような農場はほとんど存在せず、まさに「自分だけの農場」を作り上げられる点が本作の大きな魅力です。
250種類以上の作物と動物

農場には作物をはじめ、樹木、花、動物の飼育など、250種類以上のアイテムが登場します。基本的には農場レベルを上げることで、新たな作物や要素が順次解放されていきます。
また、これらすべてにレベルが設定されており、成長に応じて獲得経験値の増加や取引価格の上昇といった恩恵が得られます。さらに、新たな作物の解禁にも繋がるため、育成のモチベーションが途切れにくい設計です。
農作業中は常に経験値メーターが表示されるため、「あと少しでレベルアップ」という状況が分かりやすく、テンポよく成長を実感できるのも魅力の一つです。
就寝中も成長する農場

本作の大きな特徴は、ゲームを閉じている間も現実の時間に合わせてゲーム内時間が進行し、作物が成長していく点です。作物には収穫までの時間が設定されており、短いもので約10分、長いものでは6時間ほどかかるものもあります。
成長の途中で「水やり」を行うことで時間を短縮することも可能ですが、何よりログアウト中でも時間が進むため、無理に張り付く必要がないのは嬉しいポイントです。
実際にプレイしていると、仕事帰りに「昨日植えた作物を早く収穫したい」と感じることも多く、自然と次のプレイが楽しみになる中毒性も感じられました。
17分おきに変化する春夏秋冬

本作では、約17分ごとに季節が切り替わり、植えられる作物が変化します。この仕組みによって、単調になりがちな作業にも変化が生まれるため、飽きにくい設計になっています。
ゲーム序盤はできることが限られているため、やや単調に感じる場面もありますが、農場の区画解放や作物の種類が増えてくると状況は一変し、忙しさとの闘いになります。限られた17分間の中で効率よく作業を進める必要があり、この戦略性にも楽しさがあります。
一方で、自動操縦は景色の変化がほとんどないため、オートトラクター使用時の作業は単調になりやすく、「気づいたら寝落ちしている。」といった場面もありました。
とはいえ、それだけリラックス効果が高いとも言え、プレイ後は自然と眠気が訪れるほどでした。寝つきが悪い人にも向いている、“究極のリラックスゲーム”と思いました。
3種類のゲーム内通貨

本作には、ゲーム内で使用する通貨が3種類存在し、それぞれ用途ごとに分かれています。農作業関連には「メダル」、オブジェクトや装飾品には「ダイヤ」、設備や効率化要素には「リボン」といったイメージでした。
メダルやダイヤは、作物のレベル上昇や農場の拡張に伴って徐々に不足しにくくなっていきますが、リボンだけは希少性が高く、中盤あたりまで不足が続く印象でした。ただし、「クエストショップ」を設置できるようになるとリボンの入手機会が増え、徐々に不足は解消されていきます。
商人取引

本作では農場とは別に、商人や住民が集まる「広場」が用意されています。ここでは収穫した作物を売却することで、農場拡張に使用するダイヤや、装飾品・設備と交換できるメダルやリボンを入手できます。
中でも序盤から重要になるのが「住民クエスト」です。達成することで、通常プレイでは入手しづらい「リボン」を効率よく集めることができます。
そのため序盤は、作物の栽培と収穫を行いつつ、広場の住民クエストを優先的に進めるのがおすすめです。余剰分を売却してダイヤを確保することで、農場の拡張もスムーズに進み、序盤の基盤を整えやすくなります。
グラフィック
UE5による”見る楽しさ”

前作からの大きな進化として挙げられるのが、「Unreal Engine 5(UE5)」の採用です。本作のように“作り込み”を楽しむゲームにおいて重要な、風景や雰囲気の表現力が大きく向上しており、全体的な没入感は段違いに進化していると感じました。
特に印象的だったのは、光と影の描写です。前作の映像と見比べると、細かな陰影が加わったことで、農場全体にリアルさを感じます。作物や花、動物でいっぱいの農場を見わたしたときの景色は圧巻で、眺めているだけでも楽しめる”見る楽しさ”を感じることができます。
ファーミング

収穫した作物は商人との取引で「ダイヤ」に変換でき、そのダイヤを使って農場の区画を解放していきます。区画は全部で49ヶ所用意されており、解放に必要なコストは増加していく仕組みです。
実際にプレイ時間60時間・農場レベル100の段階でも、解放できたのは全体の半分程度。やり込み要素としてのボリュームの大きさがよく分かります。
また、1区画の解放で80マスが追加されるため、作業効率の向上と同時に農場が広がっていく達成感も味わえます。この積み重ねが「すべての区画を解放したい」というコレクター欲求を強く刺激してくれます。

本作には、移動・植え付け・収穫を自動で行える「オートトラクター」システムがあり、本作からプレイした身としては、もしこれらの作業がすべて手動だったと考えると、ここまでやり込めていなかったと感じるほど、実用性の高い機能です。
また、農場のレイアウト次第ではオートトラクターによる“半放置プレイ”も可能となっており、その間に部屋の掃除や軽いPC作業をしたりしていました。
ローディング時間やちょっとした空き時間に別の作業をしたい人にとって、半放置プレイが成立する本作のゲーム設計は、非常に相性の良い魅力だと思いました。
手動操作の楽しみ方

自動操作を「効率化」と捉えるなら、手動操作は「楽しさ」に重きを置いた要素です。実際のプレイでは、「自動操縦」と「手動操作」を組み合わせることで、収穫などの作業効率をさらに高めることが可能です。
自動操縦では前方1列3マスを進みながら処理していきますが、3列6マスをまとめて作業したい場合、中央付近で1~2秒ほど手動操作を入力することで、複数列を一気に処理できます。
このコツを掴めば、自動操作よりも素早く作業できる場面も多く、効率よく進められる“気持ち良さ”が生まれます。単純作業の中にも、こうしたプレイヤー独自の最適化を見つけていく楽しさがあり、それこそが手動操作の大きな魅力だと感じました。
カスタマイズ
装飾品で農場を彩る

本作では農場のカスタマイズ要素も充実しており、土地の高さ調整や坂道の設置など、自由度の高い地形編集が可能です。
さらに、120種類以上の装飾品が用意されており、ダイヤを消費することで装飾ができます。畑に柵を設置したり、家の中に家具を配置したりと、見た目にもこだわった農場作りが楽しめます。色の変更にも対応しているため、自分好みのデザインに仕上げられる点も魅力です。
一方で注意点として、装飾は農場の区画をすべて解放してから行うことをおすすめします。というのも、設置した装飾は回収時に購入額の半分しかダイヤが戻らず、さらに広大な農場での再配置には想像以上の時間がかかるためです。区画解放のたびに設置と移動を繰り返すと、結果的に時間とコストのロスが大きくなってしまいます。
商人の配置

広場では、すでに設置している装飾の色や外観を変更することが可能です。すべてを黒で統一してシックな雰囲気に仕上げるなど、個性的な空間づくりも楽しめます。
また、広場はクエストの受注や作物の売却などで頻繁に利用するため、「いかに効率よく商人を回れるか」といった動線設計も重要になってきます。
さらに、「旅行代理店」を設置すればファストトラベルも可能となり、広場内の移動効率の向上にも繋がります。見た目だけでなく、利便性を意識した広場づくりを考える楽しさも、本作の魅力の一つです。
キャラメイク
農場外にも魅力あり

本作のキャラメイクでは、髪型や髪色の変更に加え、犬や猫といったペットの追加も可能です。さらに、トラクターも、形状や模様、クラクション音まで細かくカスタマイズできます。
乗り物に乗って作業する本作において、トラクターの見た目を自由に変更できる点は、プレイ意欲を高めてくれる嬉しい要素です。
中でも印象的だったのは、トラクターのナンバープレートに文字を入力できる点。こうした細かな部分にまでこだわれることで、農場だけでなくキャラクター周りも含めた“自分らしさ”を表現できるのが魅力です。
オンラインプレイ
お互いのメリット

本作の協力プレイでは、フレンドだけでなく他プレイヤーの農場にも参加することができます。
ホスト側は作業を手伝ってもらうことで、収穫や経験値獲得の効率が向上し、参加側はメダルなどに交換できる「協力ポイント」を獲得できるほか、他プレイヤーの農場レイアウトを参考にできるといったメリットがあります。
このように、双方に利点のある設計となっており、気軽にマルチプレイを楽しめる点も魅力です。特に序盤はメダル不足に陥りやすいため、協力プレイで得たポイントをメダルに変換し、自身の農場運営に活かすサイクルが有効に機能していました。
【ゲーム総評】
やりこみ度満載のスローライフ
90点
本作は、広大な農場を舞台にコツコツと作業を積み重ねながら、自分だけの農場を作り上げていく“スローライフ系シミュレーション”として、非常に完成度の高い作品です。
作物の育成や区画解放、装飾やレイアウトといった要素がバランスよく組み合わさっており、プレイヤーごとに異なる農場が出来上がる自由度の高さが大きな魅力となっています。また、オートトラクターによる効率化と手動操作による工夫で作業効率を上げることができます。
作業の単調さや景色変化の少なさから、人によっては飽きを感じる場面もありますが、それ以上に“気軽に遊べる快適さ”と“継続して楽しめる中毒性”が際立っています。
じっくり遊びたい人はもちろん、隙間時間に少しずつ進めたい人にもおすすめできる作品です。

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