今回は、バトル・採取・制作といった多彩な“ライフ(職業)”を切り替えながら、自分だけのペースで世界を楽しめる「ファンタジーライフi」を紹介していきます。前作、「ファンタジーライフLINK!」から10年以上経過しての最新作です。
「向いている人・向いていない人」、「良かった点・気になる点」などプレイ後の視点からレビューしていますので、ぜひ購入時の参考にしてください。
総プレイ93時間です。
【ゲーム概要】
基本情報

| ジャンル | ロールプレイングゲーム |
| 対応機種 | Switch、Swich2、 PS4、PS5、XBOX、PC |
| 開発元 | LEVEL5 comcept |
| 発売元 | レベルファイブ |
| プレイ人数 | 1~2人(オンライン時 1~4人) |
| 発売日 | 2025年05月22日 2025年06月05日(Switch2) |
| 対象年齢 | A(全年齢対象) |
【ゲーム評価】
向いている人
- 育成や進化要素のあるゲームがしたい人
- 自分のペースでのんびり遊びたい人
- 街づくりや家の装飾が好きな人
- 戦闘だけでなく作業系が好きな人
- 1本で100時間以上遊びたい人
向いていない人
- 戦闘メインのアクションがしたい人
- 採取やクラフト要素が苦手な人
- 作業系にストレスを感じやすい人
- 明確な目的やゴールがほしい人
良かった点
- 水の流れや地形の高低差まで調整できる
- オブジェが豊富でやりこみ度が高い
- 探索と戦闘のバランスが丁度良い
- 制作時のボタン入力が楽しい
- 木・鉄・魚・畑にもボス級がいた
- ソロでも楽しめるボリューム感がある
気になる点
- 作業の繰り返しが多い
- オンライン時のロード頻度が多い
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【項目別評価表】

| ストーリー | |
| システム | |
| グラフィック | |
| アクション | |
| 建築要素 | |
| ビルド |
ストーリー
子どもも大人も夢中になれる物語

本作の物語は、ある日、空から隕石が落ちてきたことをきっかけに動き出します。世界の危機を救うような大きなテーマはありつつも、全体としては重すぎず、自分の生活や選択を軸に物語が展開していくのが特徴です。
ストーリーの作り込みも丁寧で、特にトリップやカーラの過去に触れるシーンは、思わず感情が揺さぶられる場面もありました。こうしたドラマ性があることで、ただのスローライフにとどまらず、しっかり“物語を体験している感覚”も味わえます。
全体的にやさしい作りなので、子どもから大人まで幅広く楽しめるのも魅力のひとつです。僕のように本作からシリーズをプレイする人でも、違和感なく楽しめる作品だと感じました。
システム
14種類の職業

本作の特徴は、14種類の「ライフ」と呼ばれる職業を自由に切り替えながらプレイできる点です。近くの木にアクセスするだけで自動的に“木こり”へ切り替わるなど、操作は非常にシンプルで、快適に遊べる設計になっています。
職業も多く、「傭兵」「魔法使い」といった戦闘系から、「採掘」「農家」などの採取系、さらに「大工」「芸術家」といった制作系まで用意されています。
採取と制作の2軸で構成されたゲームはよくありますが、本作はそこに戦闘が加わった“3軸構成”。プレイ前はバランスに不安もありましたが、実際に遊んでみるとその心配は不要でした。体感としては「戦闘30%・採取35%・制作35%」といった配分で、どれか一つに偏ることなく、絶妙なバランスに仕上がっています。
どの作業にもきちんとやりごたえがあり、気づけば時間を忘れて没頭していました。ここまで夢中になれたのは、14種類もの職業を自由に行き来できる、本作ならではの魅力だと感じています。
住民たちからのクエスト依頼

本作では、島の住民や仲間たちからさまざまなクエストを受注できます。素材の採取やクラフト品の制作依頼、モンスター討伐など内容の幅広さが印象的でした。
中には、クリアすることで家具や装備のレシピといった貴重な報酬が手に入るものもあり、ストーリー進行に疲れたときの“息抜き”としてちょうどいい存在になっていました。
また、仲間から直接依頼されるクエストも用意されており、達成することで信頼度が上昇します。信頼度が上がると、採掘時にサポートスキルを発動してくれるなど実用的な恩恵も多く、結果的に探索効率の向上にもつながっていきます。
さらに、仲間の詳細画面を確認すると、「このキャラは“鍋料理”が得意だったのか」といった発見もあり、住民一人ひとりの個性を感じられる点も魅力的でした。
制作時のアクション

本作では、装備品・消費アイテム・家具まで幅広いクラフトが可能で、武器や味方のレベル上昇に応じて作れるものも増えていきます。
特に特徴的なのが、制作時に「タップ・長押し・連打・回転」といったボタン操作が求められる点です。単なる作業ではなく、ミニゲーム感覚で楽しめるのが印象的でした。
さらに、仲間と協力して制作することでクオリティが向上し、より高品質なアイテムを作れるのも魅力のひとつです。
一方で、制作中は操作が発生するため、人によっては“作業感”を感じる場面もあります。ただし、一度作成したレシピは自動制作にも対応しているため、単調さはそこまで感じませんでした。
グラフィック
デフォルメ調の可愛さ

本作のグラフィックは「どうぶつの森」のような、柔らかく丸みのあるデフォルメ調で、キャラクターの可愛らしさが強く印象に残っています。
実際、僕の妻もこのグラフィックに惹かれて一緒にプレイしていました。キャラクターの表情や家具の色合いなど、全体的におしゃれな世界観になっていて、気づけば時間を忘れて没頭してしまう、そんな魅力がありました。
また、移動時のロードはスムーズで、ソロプレイ中にストレスを感じる場面はほとんどありません。ただし、オンラインプレイ時は他のプレイヤーが参加するたびにロードが発生する点がやや気になりました。
特にガチャダンツリーでの探索では、プレイヤーの出入りが多いとロードが重なり、テンポが崩れる場面もあります。それでも続けて遊びたくなるだけの面白さがあるのは、本作の完成度の高さを感じるポイントです。
アクション
さまざまな戦闘スタイル

本作の戦闘は、シンプルな操作ながら「ライフ(職業)」ごとに異なる立ち回りが楽しめるのが特徴です。近接戦を得意とする「傭兵」「騎士」、遠距離から攻撃できる「狩人」「魔導士」など、選ぶライフによってプレイ感が大きく変わります。
敵のレベルが70を超えてくると、ただ攻撃するだけでは通用しない場面も増え、敵の行動パターンを見極めて回避や反撃を行うといった戦略性も求められます。単なるボタン連打では押し切れないバランスになっており、戦闘にしっかりとした手応えが感じられました。
スキルや必殺技も充実しており、例えば僕が使用していた「傭兵」には、広範囲を攻撃できるスキルや直線状に大ダメージを与える必殺技があります。「魔法使い」や「狩人」にも爽快感のある技が用意されており、ライフごとに異なる楽しさが味わえます。
敵の動きを読んで攻撃を的中させたときの爽快感はクセになるものがあり、戦闘を重視する人でも十分満足できる要素だと感じました。
素材採取時のアクション

本作では、「伐採・採掘・釣り」といった採取要素が用意されており、「木・鉄・魚」の体力(HP)を削り切ることで素材を入手できます。単なる作業では終わらない“アクション性”が大きな魅力です。
ただコツコツ叩くだけでなく、高ダメージが入るポイントを見極めたり、弱攻撃と強攻撃を使い分けて残りHPを調整したりと、意外にも戦略性があります。この“効率よく削る感覚”がクセになり、つい夢中になってしまいました。
さらに、スキルを使えば一気にHPを削ることも可能で、「ピューン、ドカン!」といった演出とともに大きく減るゲージを眺める爽快感も魅力のひとつです。
釣りに関しても、魚との駆け引きがバトルのような感覚で楽しめます。糸が切れないように注意しつつヒットポイントを狙っていく必要があり、見た目以上に奥深い作りになっています。
これらの要素はスキルビルドによって強化できるため、以前は歯が立たなかった高レベルの「木・鉄・魚」に再挑戦していく楽しさもあります。成長を実感しながら挑めるこの流れは、中毒性すら感じるポイントでした。
建築要素
自分だけの街づくり

本作の建築要素は自由度が高く、プレイヤーの思い描く街づくりをとことん楽しめます。もともと平地だった場所に道を敷き、橋を架け、家を建て、仲間を増やしながら街を発展させていく過程はやりごたえ十分です。
また、オンラインプレイでは他プレイヤーの街を訪れることも可能で、地形や水の使い方に「こんな発想があるのか」と驚かされる場面もありました。街づくりにはしっかりと個性が表れ、それぞれ違った魅力も感じられます。
地形や川の使い方にも幅があり、作っていく中で新しい配置や活用法に気づくことも少なくありません。試行錯誤しながら理想の街を形にしていく楽しさがあり、街づくりや土地開発が好きな人には特におすすめできる要素です。
ビルド(成長要素)
職業ランクとレベル

本作のライフ(職業)にはレベルが設定されており、最大100まで育成可能です。僕自身、93時間プレイしてようやく最高レベルが72に到達した程度で、100時間を超えても全ライフを最大まで育て切るのは難しいと感じました。それだけやり込みがいのある育成システムになっています。
さらに、ライフには「ランク」というもう一つの成長要素も存在します。こちらはライフマスターから受注できるクエストをクリアすることで上昇していく仕組みで、「かけだし」から「えいゆう」までの全6段階が用意されています。
中でも「マスター」ランクのクエストは難易度が高く、時間もかかるため何度も心が折れそうになりました。ただ、その分クリアしたときの達成感は格別で、強く印象に残っています。
ランクを上げることで、より高品質なアイテムの制作や、採取におけるボス級への挑戦も可能になります。ゲームを深く楽しむうえで欠かせない要素だと感じました。
スキルボードの振り分け

本作では、すべてのライフ(職業)に「スキルビルド」が用意されており、レベルアップ時に獲得できるポイントを振り分けて成長させていきます。内容は、伐採効率アップや経験値増加、ダメージ上昇といったパッシブ系から、技スキルなどのアクション系まで幅広く用意されています。
中でも、戦闘や採取で使用できるアクション系スキルは、取得することで探索効率が大きく向上します。プレイを快適に進めるうえでも、優先的に習得しておきたい要素だと感じました。
【ゲーム総評】
長く遊べるスローライフの決定版
93点
「ファンタジーライフi」は、戦闘・採取・制作といった要素をバランスよく融合させた、自由度の高いスローライフRPGです。14種類のライフを切り替えながら、自分のペースで遊び方を選べる点が大きな魅力で、気づけば時間を忘れて没頭してしまう中毒性があります。
クエストや育成、スキルビルドなどやり込み要素も豊富で、長時間プレイしても遊び尽くせないほどのボリュームが用意されています。さらに、街づくりやクラフトといったクリエイティブな要素も充実しており、遊び方の幅が広いのも特徴です。
一方で、作業の繰り返しによる単調さや、オンライン時のロード頻度など気になる点もありますが、それを上回るほどの没入感と自由度が本作にはあります。テンポの速さや刺激を求める人よりも、自分のペースでじっくり遊びたい人には特におすすめできる作品です。
全体として、スローライフとRPGの良さを高いレベルで両立させた完成度の高い一本であり、シリーズ未経験者でも安心して楽しめる作品だと感じました。


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